2024.02.08 A型/長江
日々の風景より
2月になり、立春を迎え、花粉症のニュースも聞こえてきました。
さて、今回はワークステーションさくらの利用者さんのWさんにお話をうかがいました。
職員:Wさんはさくらに入られてどのくらい経ちましたか。
Wさん:この1月でちょうど2年になります。
職員:さくらでは普段メインはパソコン入力や施設外就労、その他も様々な作業を全般的にしていただいていますが、ご自身的にこの2年間いかがでしたか。
Wさん:いろいろなお仕事を体験できております。さくらは午前と午後の作業内容が変わるので嬉しかったです。それに、5時間勤務で以前の作業所の頃より収入も増えましたし、駐車料金も不要で、さらに交通費もいただけるので本当にありがたいです。
職員:能登の地震について差し支えなければ聞かせてください。
Wさん:元日のあの日は能登の実家の近くを散歩している時に地震に遭いました。ひどく揺れて目の前で道路が裂けて隆起して周りの家の瓦がバラバラと落ちるのを見ました。玄関が歪んで開けられず、窓ガラスを割って家に出入りしている人もいました。私の実家は皆無事でしたが、食器棚やタンスなどが倒れ、冷蔵庫の中身も全部出てきていました。
職員:それは本当に怖かったですね。とりあえずご家族がご無事で何よりです。
Wさん:3日後位に車で富山に向かったのですが、途中で道路が封鎖されていたので帰れず、能登空港に1泊しました。空港スタッフのお姉さん達も泊まり込みで毛布や非常食を提供してくださり、とても親切でした。
職員:ご実家のご家族はその後いかがですか。
Wさん:一時期は避難所にいましたが、疲労も溜まり、いまは自宅に戻っています。水道はまだ出ていないらしく、積もった雪を溜めておいて、とけた水を使っているようです。あと、父は足が悪いので、役場の人が飲料水を届けてくれているようです。
職員:地域の繋がりも大事ですね。
Wさん:漁師町なので、学生時代はクラスの生徒の親は9割が漁師でした。そういう繋がりもあって助け合っているのだと思います。
職員:まだまだ時間がかかるとは思いますが、1日も早い復旧をお祈りしています。最後にワークステーションさくらに要望などはありますか。
Wさん:製品などを置くスペースが狭いので、もう少し広いといいですね。
職員:歩行スペースなど安全確保も大事ですね。今日はありがとうございました。